注目の一局
優勝を争う最終局は、引き分け以上で優勝の井上六段と、勝てば優勝の藤田六段の対局でした。
二人は2018年から2019年にかけて低段者戦で上位を争っていました。高段者になった二人がA棋戦で優勝を争うという、互いに負けられない対局です。
対局は寒星の固い定石進行で始まりましたが、井上六段は18手目で定石を外しました。その後、藤田六段は鋭い猛攻で井上六段を追い詰めましたが、井上六段は辛うじて踏みとどまります。
以降はお互い相手の攻めを許しませんでした。力のこもった対局は黒73で満局となり、井上六段の初優勝が決まりました。
第26期 新春大会 高段者の部 第5局
黒
藤田 麻衣子
六段
(45分)
白
東北中国九州選手権者
井上 史也
六段
(45分)