連珠とは

連珠とは
黒岩涙香 1899年に命名 1899年に命名 先手に禁手あり ルール 3 5つ並んだら勝ち ルール 2 黒白交互に置く ルール 1 日本の歴史あるボードゲーム 五目並べを競技化した

 連珠は二人用のボードゲームです。黒、白、交互に石を置いていき、先に石が5つ並んだら勝ちというシンプルなルールです。ルールは覚えやすいので、親しみやすく老若男女問わず楽しめます。

 連珠には長い歴史があります。1899年にジャーナリストの黒岩涙香が「連珠」と命名したのが始まりです。親しみやすいゲームということもあり広く知れ渡り、1962年には最も権威のある棋戦「名人戦」が開催されました。現在も続いており60期を越えています。また、国外でも「RENJU」という名が広まり、現在では20カ国以上で連珠が親しまれています。世界選手権は1996年から定期的に開催されています。

道具

 連珠では「碁石」と「連珠盤」を使用します。碁石は囲碁で使われているものと同じものです。連珠盤は碁盤とは違い、線が縦、横それぞれに15本です。

碁石
連珠盤 (15路盤)

基本ルール

 連珠の基本的なルールは下記の通りです。それぞれについて説明します。

  • 黒、白と交互に打つ
  • 縦、横、斜めに石が5つ並んだら勝ち
  • 先手には禁手がある
  • 勝負のつかない時は「満局 (引き分け)」

ルール1 黒と白が交互に打つ

石を置く場所

 石を置くことを「打つ」といいます。石を打てる場所は、図の通り縦の線と横の線の交点になります。マスの中や交点からはみ出している場所には打つことができません。

石を置く順番

 先に打ち始める人のことを「先手」、後に打ち始める人のことを「後手」といいます。先手は黒、後手は白を持ち、黒、白、黒、白と打っていきます。

ルール2 縦、横、斜めに石が5つ並んだら勝ち

 図のように、同色の石が縦、横、斜めに5つ連続して並ぶことを「五連」といいます。「五連」を先に並べた方が勝ちです。

ルール3 先手には禁手がある

 ルール2までだと、先手が先に打ち始める分、有利となります。そのため、先手(黒)は「三々」「四々」「長連」といった並びを禁手とします。先手が禁手を打った場合は、先手の負けです。

三々

 「三」の並びが同時に2つ以上できる場所のことです。図の×の箇所が「三々」です。

用語の詳細解説

四々

 「四」の並びが同時に2つ以上できる場所のことです。図の×の箇所が「四々」です。

用語の詳細解説

長連

 6個以上の同色の石の連ができる場所のことです。図の×の箇所が「長連」です。

用語の詳細解説

ルール4 勝負のつかない時は「満局 (引き分け)」

 勝負がつきそうにないときは、相手の手番のときに、引き分けを提案し、相手の合意が得られれば、引き分けです。相手が提案を拒否したときは対局は続行です。

開局規定

 先手と後手の強さの均衡をとるために先手に禁手を設けていますが、 実はこれだけではまだ先手が有利です。 そこで、均衡がとれたゲームとなるように、「開局規定」とよばれる対局開始からの数手についての規定を設けています。開局規定にはいくつかあり、日本では級位者向け大会に「自由打ち」「珠型交替五珠自由打ち」、有段者棋戦に「四珠交替打ち」が採用されています。

対局できる場所

 ルールを覚えて、まずは対局してみたいという方は、スマートフォンでできる連珠のアプリがありますので、下記のリンクからあなたにあった対局アプリを探してみましょう。対局になれてきましたら、連珠愛好家があつまる「連珠会」とよばれる会が全国各地にありますので是非参加してみましょう。