日本連珠社のタイトル

0. 連珠用語の手話による表現

有識者の協力で、「連珠用語」の手話表現が、 国際的な視野を含めた形で提案されました。

以下にその提案を表記し、皆様のご意見を募ろうと考えています。 「情報提供・問合せ」を使ってのご意見をお待ちしています。

連珠用語を表す手話表現の提示例
手話表現 (案)
用語連珠 (renju)
解説「五」を連ねる形で、「連珠」を表現しました。

※「片手で素早く読みやすい」を趣旨に 本草案は作成されています。 また、一部両手表現もあります。

1, 基礎用語 ( Basic term )


: 日本手話の「五」と同じ形です。 米国手話では「good」の意味になるので、 「五連=勝利=good」と考えれば、英語圏の人にも通じやすいと思います。
五連は「勝ち」なので、指を上に向けます。


: 「四」は、手の甲を相手に向けて握り、人差し指だけ伸ばして水平にします。 人差し指だけ伸ばした形は、世界のほとんどの手話で「数字の1」を意味します。 「あと一手で五になる」という由来で、この形に決めました。


: 「三」は、手の甲を相手の向けて握り、小指だけを伸ばして水平にします。 「三」は「四」よりも珠の並びが短いので、「人差し指より短い」小指で表現しました。


: 先手は黒、後手は白と決まっていますので、 BlackとWhiteのイニシャル「B」「W」を米国手話のアルファベットで表しました。 アルファベットなら、日本人でも意味が分かります。国際化を視野に入れるなら、 このように決めておくほうが有益だと思います。 「B」は親指以外の四指をピッタリ付けます。


: 先手は黒、後手は白と決まっていますので、 BlackとWhiteのイニシャル「B」「W」を米国手話のアルファベットで表しました。 アルファベットなら、日本人でも意味が分かります。国際化を視野に入れるなら、 このように決めておくほうが有益だと思います。「W」は指を離します。



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勝ち、負け、満局 : 「勝ち」「負け」「満局」は、 五連で立てた親指を 上 ・ 下 ・ 横 へ向けることで表現します。


棒四 : 「棒四」は、連珠では「勝ち」とほぼ等しいそうなので、 「四」+「勝ち」ということで、「四」を上向きに指を出した形になります。


四三 : 「四」を人差し指、「三」を小指と決めることで、「四三」は片手で表せます。


四々 (片手) : 「四々(片手)」は、「四」の形から人差し指に中指を沿えた形です。 「四の側に指を一本増やした」と考えられます。


四々 (両手) : 「四々(両手)」は、両手で四を作って、それを重ねます。


四々勝ち : 「四々勝ち」は指を上に。


四々禁 : 「四々禁」は指を下に。


三々 (片手) : 「三」の形から小指に薬指を添えた形になります。


三々 (両手) : 「三々(両手)」は、両手で三を作って、それを重ねます。


三々禁 (負け) : 「三々禁」は指を下に。


長連 (六長連) : 「五連」よりひとつ長いということで、「五連」+「数字の1」で表しました。


長連 (七長連) : 七長連〜九長連を明示するときは、指を一本ずつ増やします。


長連 (八長連) : 七長連〜九長連を明示するときは、指を一本ずつ増やします。


長連 (九長連) : 七長連〜九長連を明示するときは、指を一本ずつ増やします。


長連禁負け : 「長連禁」を明示する場合は、負けを意味する下方向へ人差し指を向けます。

2, 珠型 ( Opening )


直接 (Direct) : 左手を握った形から人差し指だけ立てます。 握った拳が「黒1」で、人差し指が「白2」を示します。 左手は、小指側を相手に向けます。


間接 (Indirect) : 左手を握った形から人差し指だけ立てます。 握った拳が「黒1」で、人差し指が「白2」を示します。 左手は、小指側を相手に向けます。

※「片手で素早く読みやすい」を趣旨に 本草案は作成されています。 また、一部両手表現もあります。

手話表現の基本ライン

  1. 数字や文字と意味で結び付けるより、見たままの形の方が分かりやすくなります。規則性があるので、簡単にマスターできるかと考えられます。
  2. 「黒3が離れた珠型」は、隣の珠型から右手を移動させて、離れていることを強調します。(間珠型)
  3. 黒1に黒3が斜に付く場合、右手の親指を立てることで、接し方が直接か間接かを明示します。

※画像では 珠型の向きが”逆”のように表していると見えますが、 本手話の主語を「演者」と設定している為、問題ありません。

直接珠型 ( Direct )

寒星 (D-1)
渓月 (D-2)
疎星 (D-3)
花月 (D-4)
残月 (D-5)
雲月 (D-6)
金星 (D-7)
松月 (D-8)
丘月 (D-9)
新月 (D-10)
瑞星 (D-11)
山月 (D-12)
遊星 (D-13)

間接珠型 ( Indirect )

長星 (I-1)
峡月 (I-2)
恒星 (I-3)
水月 (I-4)
流星 (I-5)
雨月 (I-6)
浦月 (I-7)
嵐月 (I-8)
銀月 (I-9)
明星 (I-10)
斜月 (I-11)
名月 (I-12)
彗星 (I-13)

3, その他の用語 ( Play term )


仮先 ( Tentative Black ) : 先手と後手の形を前向きに出した形で表します。 Tentative (仮の) Black」と表現されるそうなので、 手を立てないことで「まだ決まってない」というニュアンスが込められています。


仮後 ( Tentative White ) : 先手と後手の形を前向きに出した形で表します。 Tentative (仮の) Black」と表現されるそうなので、 手を立てないことで「まだ決まってない」というニュアンスが込められています。

※ 「片手で素早く読みやすい」を趣旨に 本草案は作成されています。また、一部両手表現もあります。

※ 以下の用語は、 主として局後検討に用いられる事が多いかと考えられます。


追い手 : 追い手は、「ミセ手」+「フクミ手」と説明すれば、形の由来がはっきりします。 更に、「四三」で伸ばす指を「曲げて隠している」という説明ができます。 つまり、「次に四三を狙ってる(隠している)」と説明すれば、 覚えるのも簡単になります。


四追い ( VCF ) : 手話表現を「何度か回す」ことで、繰り返しを表します。 「四」を回せば「四追い」に。 写真では矢印が一周だけですが、実際は2〜3度回します。


追い詰め ( VCT ) : 手話表現を「何度か回す」ことで、繰り返しを表します。 「三」を回せば「追い詰め」に。 写真では矢印が一周だけですが、実際は2〜3度回します。


アタリ ( ATARI ) : 「三」「ミセ手」「フクミ手」「追い手」の形から、 掌側を相手に向けるようにひねることで、 「それぞれの追い手を返された」ことを示します。 当たった追い手の種類に応じて使い分けます。 写真は、三の例だけ挙げました。


ノリ手 ( NORITE ) : 「四」の形から、掌側を相手に向けるようにひねることで、 「四を返された」ことを示します。


ノリ返し : 「ノリ手」「当たり」の手話表現から、さらに元に戻します。


当て返し : 当て返しは、三の例だけ挙げました。


禁手 : 禁手には「四々」「三々」「長連」の三種類があるそうですが、 頻度の高い「四々」と「三々」を組み合わせた形にしました。


ミセ手 ( MISETE ) : ミセ手のイニシャル「アルファベットのM」の形です。 勝ちでも負けでもないので、横向きに指を出します。


フクミ ( FUKUMI ) : 「フクミ」のイニシャルの「アルファベットのF」の形です。 勝ちでも負けでもないので、横向きに指を出します。

以上、 「連珠用語の手話表現」について提案をいたしました。

残りの語句などは、 当Hpに掲げてある表現を組み合わせば殆どの場合その意味が通ずるかと思われます。

本提案が契機となって 手話を使われる方がたくさん対局していただけるようになればうれしい限りです。

文責: 東海九朗
協力: “ I ”二段 (東京)